肘掛け椅子を試作 2004.4


打ち合わせを重ねてきた次の住宅の仕事が設計士さんとの調整が付かず断る事になりました
そんな訳で 別の仕事が見つかるまでの間に念願の安楽椅子の試作に取り掛かることが出来ました。
この時間は天の恵みなのかどうなのか ただ休むことなく 作るという行為は怠らない

木取り
簡単な設計図を書き 早速製作に入る。

木取りした材料を ちょうなで木目を確認しながら 荒削りをする。これは背もたれの部分 

これは腕の部分荒削りしたものを 反り鉋をかけ 目標の線に近づけていく 
この間はほとんど感に頼る所 頭の中のイメージを探りながら形が決まっていく時でもある


更に設計図にあわせながら形をを決めていく 
背中を支える角度 背もたれから腕への線は この椅子の印象を決定付けるので 慎重にかつ大胆に


背もたれと腕の部分をは背ぎ合わせる

今回はだぼと木工ボンドある材料で付ける 様子を見ながら改良していく
ボンドが木の導管にしみこんで更に接着力が増す ばぼの長さ 堅さ ボンドの量 付がいまいち やり直し
ちゃんと付いた事を確認して 設計図と確認しながら 更に鉋で形を整えていく

ほぞ組み
座面の枠と 脚を同じように加工して組み上げる 
今回は座面を籐で張る予定なので 巻き溝7mmをルーターで抜く 
座った時に一番重みの掛かる所 
籐へのダメージがかかる所を予想しながら面の太さ 形を決める

これを良く考えると 籐はよく持つ 籐がずれたり緩んだりしない工夫もしてある
安定感は椅子の機能としての要 後ろ脚は僅か傾け 
座った時に椅子が動かないように按配する


本体部分に背もたれ腕を取り付ける
背もたれと腕の部分の下の面はスカッと平らに持っていく この椅子の清感さが現れる場所
実際座りながら 背中のあたり具合を調整し 丁度いい腕の長さ 小口の表情を決めていく
小口の形は前から見たときの印象を左右する 面を最小限に取り腕の部分の形をそのまま伝える事にした


木で作る部分が完成
脚の安定底 背中から腕への線 継ぎ目 背中なじみの最終確認
上部のみ番数の高いサンドペーパーをかける。欅の自然な艶と木目のよさが出たので塗装はしない事にした
木取りから約4日かかった


製作を終えて

試作ではあるがかなり質のよいものに仕上がったと思う 
インターネットで籐張りの職人を探し 一人で丁寧に仕事をしてると言う人に早速発注する事にした。
工房は八王子との事 運送業者に荷造りから頼むと随分高いらしく 専用の箱を作った。

最初 座面を皮と籐と両方検討していた 費用の面もあり籐にしたが 調べていくと 2脚頼めば皮も
意外と安くできる事が判明 皮の場合 座面枠の加工が変わってくるので
皮張りの職人さんに必要な加工部分の詳細を聞き 折角なのでもう2脚作ることにした。

仕事の切れ目に余計な出費  材料はあったものとは言え三脚分の張り賃 この間収入無し
会社経営としては今の時期にかなり問題だが 現場を抱えていては出来なかった 純粋に物を作る
と言う行為に熱中する事が出来て 気持にいい空気が入ってきた感じです。

この椅子が籐 皮 両方完成しましたら すぐにお知らせします。
もちろん欲しいと言う方があれば お譲りします。お時間をいただければ 脚の長さ
 腕の長さ 背もたれの角度 材質 仕上げなど ご相談の上お作りします
価格は未定です
今度はアメリカンウオールナッツ【胡桃】を使ってみようかと材料探しです
椅子も家同様 作ることはとても楽しい事です 想像したことが自分の手で形になっていく
その瞬間瞬間が自分にとっては掛け替えの無い時間です

作業場に来て 座り心地を直に試してください 
留守の時もありますので おいでの際はあらかじめご連絡お願いします